レイクルイーズでの日常 5月29日
先日職場でこんな出来事がありました
大理石でできた熊のオブジェが商品として陳列しているのですが
それを5,60代くらいの白人夫婦が落としてしまったのです
うちの店では「お客さんが壊したら弁償する」と決まっており
「もし壊したら弁償してもらいます」みたいな
英語表記の貼り紙もそこら中にしてあります
それだけ過去に壊されたみたいなのですが…(゚∀゚)
落としたのを見て「あー、壊れていませんように…」と
心の中で願っていたのですが案の定壊れたみたいで
お客さんがオブジェを持ってきました
確認してみると熊の足が1本ありませんでした
かわいそうなことに…(゚∀゚)
さてさて…請求しなくちゃいけないな…
弁償してもらうよと口を開こうとしたとき
お客さんから衝撃の一言
「既に壊れてたみたいだね」
一瞬頭ポカーンでした(゚д゚)
…(゚д゚)
いや、なに言ってんのって!
「そんなのありえないよ
壊れたものうちが売るわけないでしょ(゚д゚)?」
あんたバカ?と言いたいところを飲み込みまして
「とにかくこれ弁償してもらえる?」と言ったのですが
「いや、足の一部が見つかれば払うよ?
でも足ないじゃん!既に壊れてたんだよ
足はどこ?」
知らねえよ(゚д゚)
あんたらがなくしたんだろ(゚д゚)
と、言いたいところ飲み込みまして
お客さん一緒に5分ほど足を探しましたが見つからず…
どうすればいいかわからずオーナーに電話をしましたが繋がらず…
レジで電話をしているとお客さんがやってきて
「とりあえず壊れたやつは支払わないけど
こっち(別の壊れていない熊オブジェ)は買うから」と言いました
この人たちには何を言っても聞かないと思ったので
とりあえず会計を済ませて仕方なく帰らせました
それにしても夫婦2人とも「既に壊れてた」って言うとは…
なんだかがっかり
結局2人を帰らせたあとなんだか不完全燃焼だったので
他のお客さんを接客しながら1時間ほどかけて探すと
わたしと彼らが全然探していなかった場所に足はあったのです
*
その時イエローナイフのホテルでフロントとして
働いていたときのことを思い出しました
カナダは日本と違って客と働き手は対等なのです
理不尽なことを言われれば時に働き手は客と戦います
いや、それはおかしいだろ
できないもんはできない
なんてことを言わなければいけないのです
その時弱く言っては負けます
だから堂々と強く話すんだよと教わりました
今回もそういうことだったのです(´Д`)
「足はどこよ?」って言われて
「あんたらがなくしたんだろ、探してよ」くらい
強く言ってもよかったな…と後から思いました
わたしはやはり生粋の日本人なのでお客さんには逆らえず笑
お客さんの言うことは絶対…と従ってしまったんですね
日本の文化に飲み込まれていてはカナダでは戦えないと思いました…
*
うちのオーナーはとてもいい人で
その翌日に事情を話すと
「少なくとも壊れてない商品を1個買ってくれたんだよね?
時々壊したくせに払いたくないやつっているのよ…
そういう人にはせめて新しいのを買ってもらいたいって
思ってるから、その状況はベストだわ!」
と、言ってもらえました
笑顔でそう言ってくれる彼女が本当に好きです
*
すごくモヤモヤしましたが経験値が上がった出来事でした
カナダに住むのだからわたしもカナダに
溶け込んでいかなくてはなりません
おかしいと思ったことには喧嘩するつもりでいこうと思います笑
実際、先輩の台湾人はなんだか強いです…
この前、お客さんが少し強めに
「あのTシャツは2XLサイズがあるのになんでこっちにはないの?」
と、聞いていたのですが
「全部のTシャツが全部のサイズあるわけじゃないの」
「本当にないの?」
「いや、ないもんはないから」
きっぱりばっさりお客さんより強めに言っていました(゚∀゚)
なんだかかっこいいのです笑
わたしも彼女のように強く言えるようになろうと思いました
すごく悔しかったので…
次は負けない(゚д゚)
↑燃えてます